ピサロ/砂の記憶

印象派の内なる闇

有木宏二(宇都宮美術館学芸員)著

ジャンル [美術史・西洋思想]
2005年11月30日刊行
A5判上製・520頁
定価:本体8,400円+税(税込8,820円)
ISBN 4-903174-03-4 C1071

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気鋭の美術史家による渾身の労作!

目次

プロローグ 「猶太教の隠忍な潜力」──高村光太郎の批評から
第0章 ある隠れユダヤ教徒の生涯
第1章 ピサロ一族とその他の異端者たち
第2章 セント・トーマス島から
第3章 第二帝政期のパリ、そしてサロン
第4章 内部の声を聞く者たち
第5章 印象派、すなわち、画家、彫刻家、版画家など
第6章 ある友情のかけら──ピサロとルノワール
第7章 父として、画家として、ユダヤ人として
第8章 蜜蜂の飛ぶカンヴァス
第9章 反ユダヤ主義的アナーキスト?
第10章 ドレフュス事件
エピローグ 砂の記憶

有木宏二(ありき・こうじ)

1967年、大阪生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。現在、宇都宮美術館に学芸員として勤務。主に西洋近・現代美術の展覧会を担当。 主な論文として、「流氓ユダヤ」(『あうろーら』、21世紀の関西を考える会、1997年)、「マラーノの絵画 カミーユ・ピサロのサンサシオン」(『西洋美術研究 No.4』、三元社、1999年)、「美しき『器』の形象──シャガールとユダヤ神秘主義」(「マルク・シャガール展」カタログ、日本放送網株式会社、2002年)などがある。
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