風狂のひと 辻潤

尺八と宇宙の音とダダの海

高野 澄(歴史研究家・作家)著

ジャンル [歴史・文学・思想]
2006年7月25日発行
A5変型判並製・392頁
定価:本体3,800円+税
ISBN 4-903174-06-9 C0095

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享楽せよ! 「個」を生きよ!
みんな、自分の好きなように生きるがいい。

辻潤という“思想の生活者”
超時代的自由主義者の生涯を見よ!
社会が閉塞している、この時代だからこそ。

辻潤とはなにものか──

詩人、思想家、文学者、ダダイスト、ニヒリスト、
放浪者、稀有な自由人の思想と行動に迫る。

目次

序 章  人生享楽──あいつらの手は借りないぜ!
第1章  鳴想──音の記憶
第2章  夢幻──反大正教養主義
第3章  響影──虐殺と情炎のなかで
第4章  動揺──エロスと正義と唯一者
第5章  自我──自己をよく生きる
第6章  幻影──尺八と宇宙の音とダダの海
第7章  DADA──思想を生活に転換する時
第8章  浮浪(ですぺら)──みんな好きなように生きるがいい
第9章  虚無──なんでもないこと
第10章  風狂──「いずこに憩わんや?」
第11章  駄仙終末──「個」を生きる

高野 澄(たかの・きよし)

1938年、埼玉県坂戸市に生まれる。同志社大学文学部社会学科卒業。新聞学を専攻。立命館大学大学院史学科修士課程修了。専攻は日本近代史。立命館大学助手を経て、歴史研究家・作家に。
著書『呂宋助左衛門』『怒涛の時代』『西郷隆盛よ江戸を焼くな』『賄賂の歴史』『文学でめぐる京都』『物語 廃藩置県』『大宰府天満宮の謎』『烈公水戸斉昭』『徳川慶喜』『忠臣蔵とは何だろうか』『井伊直政』『藤堂高虎』『麒麟、蹄を研ぐ』『武蔵外伝 武芸者で候』『清河八郎の明治維新』『平家の棟梁 平清盛』など。
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