風の花と日時計 人間学的に
記憶の大地/北国よ/空と雲と光/風に鳴る音/考へよ人生の旅人

山岸 健(慶應義塾大学名誉教授・大妻女子大学名誉教授)著

ジャンル[哲学・社会学・環境学・風景学・随想]
2014年12月15日発行
四六判上製・368頁
定価:4,500円+税
ISBN 978-4-903174-31-0 C1036

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“考へよ人生の旅人”

知の伝道者は云う。「人生を旅している私たち、一人、一人は、
できるだけ様々な方法で、人生を生きる喜びと楽しみを日々、
体験しながら、前へ、前へと進んでいかなければならない」と。
時に社会学者ジンメルのように、生のありようと「生の形式」を語り、
実証学としての社会学を主張したコントを論じ、
さらにサン=テグジュペリのように、「人生に意味を。戦争か平和か?」と問い掛ける。
そして時には、西田幾多郎の哲学の道に佇み、そして同郷の詩人・堀口大學の
北の国を訪ね、西脇順三郎の「幻影の人」の地に立ち、画家のモネやゴーギャンを
話柄(わへい)にして芸術哲学を述べ、時には「知の旅人」として風の音に触れた
日々を想う。透徹した山岸[社会学的人間学]の小論集(エッセイ)!

生きるために学ぶ、考える、感じる、さらに広く、深く。

[目次]

序にかえて 風と大地と人生に
I信濃川のほとりにて
II東は隅田川、西はむさし野、そして多摩川
III大地と風情、さもなくば詩情
IV風に鳴る音
V壁と窓のドラマツルギー
VI永遠の今──旅路から
VII考へよ人生の旅人
VIII日時計と風の花に。──人生を旅するということ
おわりに 人間の大地、あるいは“風と砂と星々”
花束 あとがきにかえて

山岸 健(やまぎし・たけし)

1934年、新潟県長岡市に生まれる。
慶應義塾大学名誉教授、大妻女子大学名誉教授。社会学博士。
著書に『レオナルド・ダ・ヴィンチ考──その思想と行動』『日常生活の社会学』『風景とはなにか 都市・人間・日常的世界』『絵画を見るということ 私の美術手帖から』(いずれもNHKブックス)、『風景的世界の探究 都市・文化・人間・日常生活・社会学』『社会学的人間学』(いずれも慶應義塾大学出版会)、『レオナルド・ダ・ヴィンチへの誘い──美と美徳・感性・絵画科学・想像力』(三和書籍)、山岸美穂との共著に『日常的世界の探究』『日常生活と旅の社会学』(いずれも慶應義塾大学出版会)、『音の風景とは何か』(NHKブックス)、共編に『希望の社会学』(三和書籍)などがある。

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