時のもりの庭にて
安芸早穂子詩画集(仮題)

安芸早穂子(画家・詩人・イラストレーター)著

ジャンル[美術・随想]
2017年発行予定
A5判変型 カラー40頁/本文80頁(予定)
予定価:2,800円

日々私からこぼれ落ちる 記憶の 物語の かけら
失われるそれらが 時の森に 身を沈めてゆく
忘却の密林に埋もれていた
南の国の あの寺院のように
やがて誰かが
私の家族の物語のかけらを 見つけるときはあるだろうか

* * *

ときに縄文の森の妖精になり、
ときに幼稚園の工作絵画教師の「せんせぇ」になり、
「あの庭」にすむ神々を透視する。
未だ知られざる神に出会うために。
時のかけらを絵にし、
詩にした安芸早穂子の澄明な詩画集!

* * *

画家・イラストレーター 安芸早穂子氏のこと

──ご自身から「考古学復元イメージ画家」ともおっしゃる安芸早穂子氏は、
わたしども考古学、歴史学、環境学の発展に携わりたいと願う研究者にとって、
複合的かつ学融合的な領域を開拓してくださる稀有な人物です。
いま、世界は、モノを考える考古学だけでなく、文章を読み解く歴史学だけでなく、
それら歴史を営んだ人間のこころ、生き様、哲学を読み解き、それを体験的・
実践的に会得し後世に伝えていくための領域を求めています。
──それには安芸早穂子氏の稀有な存在が不可欠です。

辻 誠一郎(つじ・せいいちろう/東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授)

[目次構成案]

まえがき
第 I 部 時のもりの庭にて
獰猛なるとき
アイルランドの石
熊野桃源郷
時を旅する画家
第 II 部 家族ノオト
風変わりな庭 
もうひとつの家族へ
思い出は眠り、物語が目覚める
あとがき 千年の家族たちへ

安芸早穂子(あき・さほこ)

大阪生まれ。京都市立芸術大学日本画科卒業。縄文時代をはじめとする人びとの暮らしぶりや祭り、風景などを考古研究者のイメージにそって復元画イメージを描く。考古、歴史系出版物を中心に博物館展示画など。遺跡公園、博物館で原画展、親子体験ワークショップ開催。こども工作絵画クラブ主宰。

出版物:『考古学事典』(三省堂)、『体系 日本の歴史』(小学館)、『縄文探検』(中公文庫)、『縄文の子どもたち』(朝日新聞社)、詩画集『海の星座』(編集工房ノア)、朝日新聞連載「古代漂流」「中世の風景」等。他に週刊朝日百科日本の歴史・世界の歴史シリーズ、ナショナルジオグラフィックJAPAN、中学・高校歴史教科書等多数。
博物館展示画:国立歴史民俗博物館、浅間縄文ミュージアム、大阪府立弥生博物館、野洲銅鐸博物館など。

ホームページ:精霊の縄文トリップ www.tkazu.com/saho/

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